maneo(マネオ)の評判は?デフォルト率・貸し倒れ件数・安全性を比較

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2008年に日本で初めてソーシャルレンディングを始めた業者である、maneo(マネオ)の口コミです。(2021年追記)maneoに業務改善命令が金融庁から出ましたので、現在はクラウドクレジットOwnersBookなどを利用された方が良いでしょう。

maneo(マネオ)のデフォルト率や返済実績を調査

maneoの平均利回りは約7%と、投資信託よりも平均的にパフォーマンスが高くなっています。そのため、近年新しい金融商品の一つとして人気が出ており、実際の利用者も6万人を超え、成立ローン総額も1,000億円を超えています。

また、欧米ではソーシャルレンディングは昔から人気の金融商品で、2015年にはニューヨク証券取引所に、大手ソーシャルレンディング業者Lending Clubが上場し、時価総額1兆円をつけたことでも話題になりました。

しかし、そんなmaneoには創業からの歴史があるからこそ、これまでに貸し倒れ案件もあるのでは?という懸念があります。

そこで今回は、そんなmaneoのこれまでの返済実績やデフォルト率、会社としての信頼性などに関して、実際の数値を元にご紹介します。

maneo(マネオ)の貸し倒れリスクは、本当に大丈夫?

maneoの返済実績

まず、こちらはmaneoの公開情報を元に、2017年時点までの貸付案件「全1551件」を表にまとめたものです。案件の種類自体は38種類ですが、個別の件数にすると1,500件を超えますので、分析データとしては十分かと思われます。

上記の表では、貸付件数から完済実績を引いた件数を、仮に貸倒件数(デフォルト件数)としております。

「返済0」の案件は、貸し倒れ案件 or 返済未済の案件 になりますが、ここではそれらを両方とも含めて、保守的にデフォルト率を算出します。

maneoのデフォルト率は1%以下であることが判明

こうして保守的に見積もった貸し倒れ件数を算出すると、その数は15件でした。全案件が1551件ですので、デフォルト率にするとわずか0.97%です。

デフォルト率1%以下ですので、大体100件に1件以下の確率で、遅延や「返済されない=投資元本が毀損する」可能性はあると、保守的に考えておいても良いでしょう。

ですが、既存の投資信託や株式投資も損をするリスクは十分にある訳です。ですので、投資元本が毀損するリスクが1%以下というのは、得られるリターンに対するリスクは低く抑えられていると、一般的には言うことはできるでしょう。

ただし、どうしてもこれまでの貸し倒れ件数が0のサービスを利用したいという方には、全案件に不動産担保がついている、OwnersBook(オーナーズブック)を利用された方が良いでしょう。

maneo(マネオ)の貸し倒れ件数とデフォルト率についての考え方

また、今回保守的に算出したデフォルト率に関しては、個別案件を詳細に確認してみると、実は案件判断の際に大切なポイントが見えてきます。

例えば、保守的に見積もった貸し倒れ件数は15件ですが、案件の種類自体は4種類です。そしてその内の一つは176件の貸付を実行しており、すでに173件返済実績がある貸出先です。

過去にそれだけの返済実績がある企業がいきなり返済をやめたとは考え辛いため、そちらの3件(176件-173件)は、単にまだ返済されていない案件と捉えた方が良いでしょう。

maneo(マネオ)を利用する際には、新規の貸出先には要注意

そして、残りの3種類の返済未済案件(今回の分析では貸し倒れ案件と保守的に捉えています)を確認してみると、どれも新規の貸出先が該当するようです。

従って、maneoで投資する際には、いきなり新規の貸出先が含まれている案件に投資するのではなく、きちんとこれまでにも返済実績がある案件に投資をした方が、元本割れのリスクをヘッジできる可能性が高いと言えるでしょう。

いずれにせよmaneoを利用する際は、1つの案件に大金を投資するのではなく、複数の案件に分散投資をしておいた方が、私たち投資家のリスクヘッジとなることは確実かと思われます。

maneoは事業の方向性を転換済(個人向け融資→中小企業向け融資)

以前maneoは個人向けの融資もやっており、その際に貸し倒れが多く発生していたことから、インターネット上には「maneo 貸し倒れ」などの口コミがみられます。

ですが、この点に関しては、2013年に代表が変わってからは、maneoは会社としての方向性を転換しています。maneoの代表は、2013年に妹尾氏から瀧本氏に交代し、現代表の瀧本氏はHP上でも下記のように述べています。

思い起こせば私がmaneoと出会った5年前、2011年始めごろは、 成立ローン総額は4億円、残高は2億円程度でした。

当時は個人対個人(P2P)のローンマッチングを行っていましたが、 貸し倒れる案件が多く、融資残高は伸びませんでした。

当時の投資家の皆様には、マイナスの配当となったこともあります。

そこで、方針を変更して個人への融資をストップし、 中小企業への融資にシフトしたところ、案件は順調に進み、 皆様方からの信頼をいただけるようになりました。

出典:公式サイト

HP上で述べられているように、瀧本氏に代表が交代してから「maneo」の快進撃が始まったと言っても過言ではありません。

個人への融資の方がデフォルト率が高いというのは、米国や英国のソーシャルレンディングの歴史からも明らかです。

そのため、2011時点で中小企業への融資にシフトしたという経営判断は的確だったと言えますし、明らかにその後のmaneoの業績は急上昇を見せています。

maneo(マネオ)の会社としての信頼性は?

maneoの株主

続いて、maneoの会社としての信頼性ですが、maneoの株主には、上記のように三井住友銀行のベンチャーキャピタルやGMOインターネットグループ、VOYAGEグループなどのベンチャーキャピタルが出資しています。

また、2017年3月期の業績をHPで確認して見ると、売上高21億円、経常利益3.4億円、最終当期純利益1.9億円と黒字推移中です。このような業績や株主状況を鑑みると、企業としての安定感はあります。

また、ベンチャーキャピタルから出資を受けているため、数年後には上場する可能性も十分にある企業と言って良いでしょう。

maneo(マネオ)の経営者の信頼性は?

続いて、株主の信頼性や業績の好調さは確認できましたが、maneoの経営者は信頼の置ける人物なのでしょうか?

まず、元代表の妹尾賢俊氏の経歴は以下になります。

1973年 鹿児島県生まれ

1992年 ラ・サール高校卒業

1997年 一橋大学 経済学部卒業

1997年 東京三菱銀行入行(現三菱東京UFJ銀行)

2007年 maneo創業

そして、現代表の瀧本憲治氏の経歴は以下になります。

学歴:慶應義塾大学商学部卒業

資格:米国公認会計士(デラウェア州)、宅地建物取引士、貸金業務取扱主任者、(中小企業診断士2003年~2013年まで)、オラクルマスター(ゴールド)

大学卒業後、セブンイレブン・ジャパンに就職。

父の会社に転職したものの、事業承継に失敗。

資格をとって、コンサル業で独立。

輸入建材会社、警備会社などの役員を経験。

2009年、UBIfinance社を創業。企業への融資業務を本格化。

2011年4月、maneo社を買収。P2Pで貸し倒れが多く発生していたmaneoを法人融資にモデルチェンジ。

2013年9月、maneo社・maneoマーケット社の代表就任。

お二人ともビジネス経験が豊富な方ですので、今後のmaneoの会社自体の発展にも期待がもてます。

maneo(マネオ)の利用が向いている人

以上のようなmaneoの貸し倒れリスクやデフォルト率、企業としての信頼性などを勘案すると、maneoはソーシャルレンディング事業者の中でも、信頼性が高いサービスだと判断できます。

業歴が長く、業界大手の業者にもなりますので、これからソーシャルレンディング投資もちょっと始めてみようかな?という方にも、maneoの利用は適しているでしょう。

また、すでに他のソーシャルレンディングを利用されている方なども、分散投資のために、maneoをご自身の資産運用のポートフォリオに加えてみてはいかがでしょうか?

maneo(マネオ)のユーザーID登録の方法(無料)

maneoの口座の開設方法は簡単ですので、一緒に見ていきましょう。まずはこちらの公式サイトから、トッページへいきます。

maneo登録ページ

そうすると直接登録ページにいきますので、「投資口座開設」をクリックします。そうすると「maneo IDの登録画面になります。

外国籍の方や75歳以上の方だけ注意点がありますが、その他の満20際以上の方は気にせず、「①maneoID(ユーザー名)、②パスワード、③PCメールアドレス、④秘密の質問」などを記入します。

それらの入力が完了したら、登録内容を確認して登録を完了させます。ユーザーIDの登録が完了すると、登録メールアドレスにお知らせとして「oshirase@maneo.jp」から登録確認メールが来ます。

そして、再びmaneoのトップページから、ユーザーIDとPWを入力して「My maneo」という自分のページにログインします。

maneo(マネオ)の投資口座開設

maneoログイン

ログイン後、「投資口座開設」ボタンから、無料の投資口座(口座維持手数料なども無し)開設の申請をします。

ここで一点注意事項ですが、口座開設時の適合性確認(投資家として問題がないかどうかの確認)において、一般的に年収200万円以下、金融資産50万円以下ですと審査が通らない場合がありますので、ご留意下さい。

各種適合性確認の登録が完了した後に、「本人確認書類(運転免許証や個人番号カード、パスポートなど)」の写真を取ってアップロードするか、コピーを郵送すれば、投資家申請は完了です。

投資家申請が完了すると、再び「oshirase@maneo.jp」から、「本人確認キー」送付のお知らせメールが送られてきます。

maneoメール

投資家申請から大体3営業日〜1週間程度で、登録時の自宅の住所にmaneoから「ハガキ」が届きます。こちらのハガキに記載されている「本人確認キー」を「My maneo(自分のページ)」で入力すると、maneoの口座開設は完了します。

このように口座開設自体は簡単にできますので、ソーシャルレンディングをこれから始める方などは、まずはmaneoに無料の口座開設をしてみると良いでしょう。